サイト複製は合法か|2026年の安全な使い分け

May 6, 2026

本記事は一般的な情報であり、法的助言ではありません。公開前に必ず管轄の弁護士に相談してください。

「ウェブサイトを複製していい?」の答えは、複製そのものではなく、その複製を何に使うかで決まります。手元で学習用に1回ダウンロードするのと、ロゴをそのままに自社ドメインで公開するのとでは話が別です。本稿では「ケースバイケース」を、実際に判断できるシナリオ表に置き換えます。

予備知識が必要なら先にノーコードでクローンを一読してください。

「クローン」が指す4種類

検索意図は同じでも、思い浮かべるものは違います。

  • ミラー/アーカイブ — 個人保管用のスナップショット。
  • スクレイピング — 価格やレビューなど構造化データの抽出。
  • クローン — デザインとコピーを自分の環境に再現。
  • ティアダウン/インスピレーション — 自分のページを書くために構造を分解する学習。

法的分析は4つで同じではありません。本稿はクローンに絞ります。インスピレーションの観点はランディングページのインスピレーション・クローンへ。

シナリオ × リスク表

シナリオリスク判断軸対応
ローカルで技術学習低非公開・非商用OK
社内ワイヤーフレーム/ムードボード低社外共有なしロゴ・ブランドコピーは削除
クライアント内覧の試作低〜中漏れる可能性、見た目が近い透かし・ブランド差し替え
自社ドメインにロゴ差し替え公開高視覚もコピーもほぼ同一非推奨。トレードドレスに触れる
同業他社に1:1で公開非常に高視覚+コピー+オーディエンス同一やらない
他社SaaSダッシュボードの再配布非常に高TOS・DB権利も抵触中止
終了した旧サイトの非公式アーカイブ中権利者は健在、保管目的は弁明可能非公式表示・商用要素を排除

関係する権利

サイトは1つの権利ではなく、複数の権利の束です。

  • 著作権 — テキスト・画像・動画の表現を保護。事実そのものは対象外。
  • 商標 — 名称・ロゴ・スローガン。コピーを書き換えてもロゴが残ればこちらの問題。
  • 不正競争(トレードドレス的役割) — 独自性ある「見た目と雰囲気」が周知の場合、模倣は不正競争として問題に。
  • データベース権利(主にEU/UK) — データセットへの追加保護。
  • 利用規約(TOS) — 自動複製を禁じる規約違反は、著作権の論点とは別の請求原因。

管轄ごとの一行要約

  • 日本 — 著作権法+不正競争防止法。レイアウトの著名な見た目模倣は不競の対象になり得る。TDM例外あり、再配布は別。
  • 米国 — 自動著作権、「フェアユース」は事実関係次第。CFAAも論点に。
  • EU/UK — 著作権+データベース権利。引用・TDM例外は米国より狭め。
  • 韓国 — 著作権法+不正競争防止法。

複数市場を狙うなら「最も厳しい基準」を既定にするのが安全です。

スクレイピングとクローンの違い

判例は両者を分けて扱います。

  • スクレイピングは主にアクセスの問題(hiQ v. LinkedIn)。
  • クローンは主に表現の問題(著作権、トレードドレス)。

公開データを読む方が、表現を持ち去るよりも法的に余地があります。

クローンされた側の現実的な手順

  1. 証拠保全 — スクショ・HTML・URL・日時。
  2. 警告書(C&D) — 短く事実だけ。
  3. DMCAなど — ホスト・CDN・検索エンジンへ。
  4. プラットフォーム通報 — アプリストア・広告ネットワーク。
  5. 訴訟 — 最後の手段。費用大。

大半は2〜3で決着します。

クローンする前の5項目チェック

  1. 識別できるブランド資産(ロゴ・特徴的な色・専用イラスト・無ライセンスフォント)を除去。
  2. コピーは書き直す。「インスパイア」はOK、「逐語」はNO。
  3. アイコニックなレイアウト要素は再設計。一般的なSaaSパターンはOK。
  4. 使った素材(ストック画像・アイコン・コード)のライセンス再確認。
  5. キャプチャ元のTOSを確認。

実装の詳細はランディングページのインスピレーション・クローンへ。

CopyWebの立場

CopyWebはインスピレーション・プロトタイプ・復元のための道具です。キャプチャ後はchatで自社ブランドとコピーへ書き換える流れを推奨しています。

FAQ

他人のサイトをコピーすると違法?

ローカルでの学習なら通常問題ありません。自社ドメイン公開・商用利用・原本資産の流用に進むと著作権・商標・不競の対象に。

個人利用なら大丈夫?

オフライン・非配布・非商用なら基本OK。ドメイン公開やクライアント納品の瞬間に線が変わります。

コピーだけ書き換えればいい?

不十分です。構造・イラスト・写真・象徴的な視覚もあわせて変える必要があります。

HTMLにも著作権?

通常はあります。汎用的なクラスなど機能的部分は除外されることがあります。

訴えられる可能性は?

あります。ただし大半は警告書やDMCAで決着し、訴訟は珍しい部類です。

スクレイピングとクローンは同じ?

違います。スクレイピングはデータ、クローンは表現を持ち去ります。

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